師匠の奥様からのご挨拶(お別れ会ご挨拶より)
昨年9月12日 56歳を迎えた翌日に入院いたしまして
約5ヶ月半後の2月29日に病院でその生涯を閉じました。
人生80年の今に短か過ぎるようですが、
それも与えられました立派な天命だったと思っております。
若き頃に演奏する度に燃焼されましたエネルギーは計り知れぬものがございました。
またそこに至るまでに自分の演奏・音楽を作り上げるべく日々の練習の様子は、
昇る朝日や沈む夕日にも関係なく続く限りの集中力で弾き、
少し眠り、少し食べ・・・・
そのさまは凡人の私の目には凄まじい修行のように映りました。
そして演奏会が終わりましても満足できたと安堵することなく
その至らなかった点を究明する練習がまたしばらく続きました。
そして範彦を慕って門を叩いて下さったお弟子さん方への愛情とレッスンの情熱も
例えようのないものでございました。
この半年近くは肺癌の末期症状に身体的に辛い時を過ごしました。
そんな中時折見せる優しい表情と自然に動く右手の指は私には見えない弦を弾き、
私には聞こえない曲を奏でていたように思えてなりませんでした。
最近読みましたどなたかの詩に
「私のお墓の前で泣かないで下さい
そこには私はいません
・・・・風になって大空を吹きわたっています。
・・・・夜は星になって、あなたを見守り・・・」
といったものがございました。
範彦が大空の風となって
爽やかな風となって
皆さまの周りにいてくれると思っております。
今頃は 故河野賢先生の新作ギターを抱え、
念入りな調弦をして、故久坂晴夫先生のレッスンへ
伺う準備をしているところでしょうか。











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